雑草対策を考えて庭をつくる
庭はつくるよりも庭をどのように管理するかがとても重要です。庭の維持管理の中には年1~2回の樹木の剪定、その他に掃除、水やり、除草、芝・下草の管理、施肥、消毒などがあります。お客様ご自身で行う管理作業は、掃除や草取りなどの日常の管理です。特に除草作業はとても重要で、雑草を放任すればせっかくつくった庭も無残な姿になってしまいます。
しかし除草作業といっても時間がなかったり、暑い時期に外に出て草取りをするのはとても大変です。近年、そのような理由で管理のしやすい庭につくり変えるリフォームの依頼が増えております。また、新しく庭をつくる場合でも除草作業が楽になるよう庭の構成を考える必要があります。
管理のしやすい庭の構成|日本庭園にみる雑草対策
名園などでみる日本庭園では、大きな池があり石組で護岸され松が植えられています。その池の水を砂利で表現したのが「枯山水」です。枯山水は砂利を敷いて水を表現し、芝や苔で地模様をつけていきます。砂利敷きの空間を広くとった枯山水による庭の構成は、雑草対策を行う庭のデザインに活かすことができます。
庭の計画の際、植込みの部分をどのくらいの大きさにするのか、砂利の部分と植込み部分の仕切りの材料を選定します。砂利の下に防草シートを敷き込み雑草対策をします。
砂利と植込み部分との仕切り|砂利止め・芝止め
砂利の部分と植込み部分の仕切りに「砂利止め」、芝の根が広がらないよう仕切る「芝止め」を設ける必要があります。苔で地模様をつけて砂利と植込み部を仕切る方法がありますが、苔は補植や養生などの管理が大変なこと、苔がはがれると土が砂利の部分に流れてしまうので「管理を楽にする庭」という点でみると石などで仕切ったほうが管理がしやすくなります。加工された御影石などを使って直線的なデザインにしたり、自然石を使って自然風なデザインとします。