古平園のつくる門松|門松の販売・設置から引き取りまで

門松の由来

門松は歳神様をお迎えするという目印

門松は、歳神(としがみ)様の依代(よりつく場所)です。歳神様は、五穀豊穣、健康長寿、家内安全などをもたらしてくれる福の神です。また、ご先祖様の霊ともされているそうです。門松は、高い山から降りてくる歳神様に、「お迎えする準備ができています」という目印になっています。また、神様は尖った先に舞い降りるという説があり、竹の先を斜めに研いだり、尖った葉をもつ松などを使うのも尖った先に舞い降りるという意味からきているのではないでしょうか。

門松|良い一年となるよう願いを込めて

門松|良い一年となるよう願いを込めて

門松の形

門松に使われる松竹梅、縁起がいいのはなぜ?

松 は「不老」「長寿」の象徴
松は陽樹という太陽の光を好む性質をもった木です。松には黒松と赤松があります。黒松は幹が黒っぽく葉が硬い、枝が強く上へ上へと伸びていくため雄松(男松)と呼ばれています。一方赤松は幹が赤く葉が黒松と比べると柔らかい、枝は自然と下がっていき雌松(女松)と呼ばれています。
松は「待つ」という意味を持ち、神を待ち宿す木として古くから縁起のいい木とされてきました。松は冬でも葉が落ちず、緑を保ち続ける常緑樹で葉が針のように細く尖ってるのが特徴です。冬の厳しい寒さ、西風や雪に耐え、緑を保ち続ける松の生命力に昔の人たちは「不老」や「長寿」を連想したのだと思います。
鋭くとがった葉が特徴で冬に緑を保ち続ける松は「長寿」の象徴/松竹梅1鋭くとがった葉が特徴で冬に緑を保ち続ける松は「長寿」の象徴
竹 は「生命力」「子孫繁栄」の象徴
竹は、地下茎と呼ばれる土の中に広がる根のような茎からタケノコを出し、一気に成長して竹となります。竹の中は空洞で節があり、材は強靭でかごやざるなど竹細工や竹垣に使われかつては生活に欠かせない植物でした。松と同じように寒さにさらされながらも緑を保ち、幹枝をしならせながら風雪に耐える姿は強い「生命力」の象徴であり、春にタケノコを何本も出し2,3日たつとあっという間に背丈を超える高さに達するほどの成長の早さをもつ竹は「子孫繁栄」を象徴する植物とされています。また、磨き上げた竹の幹の青さや輝きは神秘的であります。
春に幾つもの筍をだし一気に成長する竹は「生命力」「子孫繁栄」の象徴/松竹梅2春に幾つもの筍をだし一気に成長する竹は「生命力」「子孫繁栄」の象徴
梅 は「高潔」「清らかさ」の象徴
梅は、くの字に曲がった独特の幹や、枝の様子や早春に咲く花の美しさと香りなどに特徴があります。梅の蕾が冬の厳しい寒さに耐えて早春に花を咲かせる姿は「高潔」を意味し、香りは春の訪れを告げ清らかな気持ちにさせてくれます。花もさることながら、実は食用になり、ご存じの通り梅干しがあります。医薬品の望めない時代に毒消しや防腐効果があるとされていることからも清浄、「清らかさ」の象徴となったのではないでしょうか。
厳しい寒さに耐え蕾をほころばせる梅の花は「高潔」「清らかさ」の象徴/松竹梅3厳しい寒さに耐え蕾をほころばせる梅の花は「高潔」「清らかさ」の象徴

門松の飾り方

門松の飾り方には迎え飾りと出飾りがある

門松は、玄関や門の入口の両側に飾られ二つで一対(いっつい)と呼ばれます。門松は、長い竹と二番目に長い竹、短い竹の三本でつくられています。二番目に長い竹が入口の内側にあるか、長い竹の外側にあるかで飾り方の名前が違い、「迎え飾り」「出飾り」と呼ばれています。迎え飾りと出飾りではそれぞれに違う意味を持っています。商売をやっている家、企業、お店、マンション、式場など門松を飾る場所や門松を飾られる方の考えやお気持ちで、お飾りするのがよいと考えております。

「迎え飾り」は商売繁盛、子孫繁栄、招福を願う
二番目に長い竹が入り口側(内側)にある飾り方で「迎え飾り」と言われます。商売繁盛、子孫繁栄、招福という願いを込めて飾られます。
門松の飾り方1/迎え飾り門松の飾り方1/迎え飾り
「出飾り」は出世、結婚などの門出、快気を願う
二番目に長い竹が玄関の入口に対して長い竹の外側になる飾り方で「出飾り」と呼ばれます。就職や出世、結婚などの門出、病気などからの快気を願い祝うという意味が込められています。
門松の飾り方2/出飾り門松の飾り方2/出飾り

門松を飾る期間

門松の飾り初めと片付ける日はいつ?飾って良い日と良くない日

飾り始めは12月13日~30日までの9のつかない吉日
本来、門松の飾り初めは12月13日でした。12月13日は、神事として正月に歳神様を迎える「正月事始め」です。この日は、婚礼以外の万事に吉日とされる「鬼宿日(きしゅくにち)」であり、家の大掃除をする「煤払い」が行われます。また、門松用の松やおせち料理をつくるための薪を山に集めに行くのもこの日に行われ、「松迎え」とも呼ばれています。【「美しい日本の旧暦 二十四節季・七十二候」から引用】
 近年では、クリスマスがあるためお店などでは26日以降に飾られることが多くなりました。しかし、12月30日までの友引や大安といった吉日が少ない場合や、もう少し早く見たいというご要望がある場合12月25日以前に納めさせていただいております。
門松を下げる【仕舞う】日は1月7日
元日から門松を立てておく期間を「松の内」といい、地域によって異なりますが1月7日までが一般的です。

門松を飾る期間

  • 門松を飾る期間は、12月13日以降の吉日から翌年1月7日まで
  • 門松の一夜飾りはしない。31日に門松を飾ることを「一夜飾り」といいます。正月は歳神様をお迎えしますので一日だけでは神様に失礼にあたるとされています。
  • 9のつく日は避ける。「九」が「苦」につながり、「苦を待つ」とされ縁起の悪い日とされています。

門松の見どころ

古平園のつくる門松にみる造園技術

古平園のつくる門松は、簡素でありながらしっかりとした技術でつくられた門松です。竹本来の青さと研ぎによって生まれる白さとのコントラスト、末広がりにぎっちり詰まった松や縄でつくる梅の花、藁でつくる垂れなど見どころがあります。

縄でつくる梅の花
縄でつくる梅の花/門松のみどころ1縄でつくる梅の花
松を活ける
末広がりに活けられる松/門松のみどころ2末広がりに活けられる松
わらで編む垂れ
垂れをつくることによって全体が引締まる/門松のみどころ3垂れをつくることによって全体が引締まる

門松のご注文・お問い合わせ

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