幻の素材との出会い

長い間お付き合いをさせていただいているお客様から譲っていただいた御影石です。長さ4m、幅40cm。旧家のお宅で、江戸時代後期~明治時代の頃に道から宅地へ堀を渡って行くのに架けられた橋として使われていたものです。その堀は、小田城(茨城県つくば市)の外堀だったそうです。現在は埋められて不要となっており庭に置かれていました。石の産地は、つくば市小田産でもう採掘はされておりません。重さは一本約1.5トンほど。いくら近くとはいえ、4mという長さのものを石山から切り出し、運び出す技術は、重機のない時代の職人の技術の高さを物語っています。もう採ることができないため、まさに幻の素材といえるでしょう。

御影石/茨城、つくば市、庭、小田城、石

長さ4mもある御影石の延べ石/茨城県つくば市

2017年12月28日